シャン州の文化と歴史を守れ
シャン州はかつて、33の藩で構成されていた。各藩主の屋敷は地元住民らによって大切に保存されてきたが、中には軍事政権に取り壊されてしまったものもある。たとえば、33藩のうち最も大きかった“チェントン(チャイントンのシャン語よみ)藩”の屋敷は、住民や僧侶らの強い反発にもかかわらず1991年に取り壊され、その跡地に「チャイントン・ホテル」が建った。さらに、ヨンホエ藩主の屋敷は仏教博物館に改装され、一般公開されていたシポー藩主の屋敷は2005年に強制閉鎖された。軍事政権はシャン州内で、シャン族の歴史的建造物を破壊する一方、ビルマ族王朝の記念物を捏造することに余念がない。チャイントン市南部には「ティッ・タピン・タウン(直訳すると“1本の木の山”)」と呼ばれる山があり、高さ約70mの木があることで有名だが、軍事政権は最近、この木の前に「この木はコンバウン朝のアラウンパヤー王(在位1752〜1760年)がみずからお植えになったものである」と書いた案内板を立てた。ところが、実際には、アラウンパヤー王は一度もこの山を訪れていない。
“ビルマ語・仏教・ビルマ族”の3点セットをビルマ全域に押し広げようとする軍事政権の全体主義は、“主体思想”を全国民に押しつけている北東アジアのある国とよく似ている。しかし、この両国は、国家元首およびその家族・親戚を特権的身分と定めて国家を私物化する封建主義の有無において大きく異なっている。
*1947年2月12日、アウンサン将軍(当時)はパンロン郡内で少数民族の代表らと会合し、各少数民族が自治権を持つ連邦制国家としてビルマを独立させることを決定した。これを記念して、ビルマでは2月12日を「連邦記念日(ピーダウンズーネェ)」という祝日にしている。

パンロン協定の記念碑とシュエダゴン・パゴダのレプリカ



